音楽について悩むこと

1年間を振り返ってみたら、「クラシック音楽からは逃げられない」とつくづく思いました。

こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

 

きょうは2017年の大晦日です。バルトークがヴァイオリン協奏曲第2番を完成させた日から、79年経ちました。

来年は80年になるのですね。

そんなわけで、ありがちですが、加藤綾子の今年の1年間を振り返ってみました。

即興演奏について

何はともあれ、即興演奏とブログをやりまくってた年でした。

 

まず、人生で初めてのワークショップ開催。

いまだからぶっちゃけますと、開催1週間前まで、「参加」が確定していた人はでした。

ところが、ちょうど1週間を切ったころからちらほらと参加のご連絡が。ブログを読んで「面白そうだから」といらしてくださった方もいらっしゃいました。

怖かったけどほんとうに楽しかった。おかげさまで2回目も開催できました。

ご来場いただいたみなさま、ピグノウズのママさま、ありがとうございました。

▶ワークショップ初回の模様については「即興演奏のやりかた、教えます!【即興演奏ワークショップ はじめの一歩】終演のご報告」をご覧ください。

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他にも、いっぱいライブ公演に参加させていただいたり、自主企画モノをやったりしました。

お世話になったみなさま、ほんとうにありがとうございました。

▼こちらは2017/09/27開催【improvisation 照内央晴×加藤綾子】公演の模様。

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▶そのほか、加藤綾子の活動記録については「女子アナじゃない加藤綾子の活動記録や思い出話・まとめ」をご覧ください。

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SNS・ブログについて

SNS関連でいえば、先日のインタビュー記事「音楽家の恋愛事情って?クラリネット奏者・吉田佐和子さんに聞いてみた。」を書くきっかけとなった、「音楽家のためのオンラインサロン」に入会させていただいたことが真っ先に思いつきます。

9月頃から入会させていただいて、そこから記事の添削をしていただいて……

月一の動画配信ではSNSだけでなく、音楽家として活動していく上でのいろんな悩みについても相談させていただいたりしました。

それまで、自分がいかに独りよがりな記事を書いていたのかを痛感したり、他のかたのブログを読んだりして参考にさせていただいたり。

音楽家として活動していらっしゃる先輩方のナマのお話も聴けました。なかなか普段、こういう話って面とは聞きにくいものです。

本当にためになりました。主宰者の吉田佐和子さん権左勇一さん、そしてサロンメンバーのみなさま、ありがとうございました。

「せっかくのツイートでハッシュタグトチんなよ」と思います。ほんとに。

 「やりたいことだけ」って難しい。

ほんとうに、それまで「クラシック一直線」「勉強一直線」だった自分からは想像できないほど、いろんなことに挑戦したと思います。

「やりたいことをやる」のは、ほんとうに楽しかった。

ただ――

 

「やりたいことだけでやっていく」というのは、いろんな意味でムズカシイんだな、と思います。

なぜなら、「やりたいことだけ」で過ごしているとき、わたしは、どこかに後ろめたさを感じてしまうから。

わたしが何の苦痛もなく、純粋に心から楽しんでできる「やりたいこと」のなかに、クラシック音楽は含まれていないから。

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わたしにとってのクラシック音楽は……

わたしにとって、クラシック音楽は、「やりたい」「やりたくない」の話ではないんだと思います。

即興演奏や、ブログのように、多少のことがあってもくじけずにガンガン挑めるほど新鮮でもない。

上手くいかなければ死ぬほど落ち込む。満足のいく仕事ができないと思うと恐ろしい。ふとした瞬間、同級生や職場の同業者の視線が冷たく感じる。

いまだって、もうあとひと月を切った修了演奏会がどんな結果になるか恐ろしくてたまらない。

 

じゃあクラシック音楽は楽しくないのか、この1年間クラシック音楽をやっていなかったのか、というと、そんなことはまったくないのです。

満足のいく演奏ができればうれしい。それが、人に認められればもっとうれしい。

仕事をして、お金がもらえればうれしい。1年間のスケジュールを振り返ってみたら、仕事のほとんどはオーケストラ関連。

憧れの先生や先輩方に声をかけていただいて、仕事をご一緒させていただいたこともありました。そんなときは緊張でゲロどころか内臓が飛び出てしまいそうだったけれど、ものすごい充足感でした。

ただ、「心の底から楽しんで」「どんな失敗も恐れず」「無邪気に」挑戦することは、もう、できないのです。

そんな記憶は空の彼方、小学生だかそのへんのころに置いてきてしまいました。

 

わたしにとって、クラシック音楽はハイリスクでハイリターン。

やらなかったらやらなかっただけツケが回ってくる。

最初はやさしい顔してガンガン貸し付けてくる高利貸のよう。

そういう存在として、クラシック音楽はわたしの人生にねっとりびっちり、こびりついてしまっているのです。

「即興演奏でやっていくんでしょ?」と言われて

ブログを書き、発信し、即興演奏のイベントを開催し、

クラシック音楽に対する「圧」のようなものが、わたしの生活のなかで少し薄れていた瞬間。

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「加藤さん、即興演奏でやっていくんでしょ?」

「加藤さん、ブログよく続くよね。楽しみにしてるよ」

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そんな言葉が耳に刺さり、気がつきました。

「わたしは、クラシック音楽から逃げているんじゃないのか?」

 

だって、「やりたいことだけ」でじゅうぶん楽しいんだもの。

時間なんてあっという間に過ぎていくんだもの。

その間、同級生はオーケストラのオーディションを受けて合格したりエキストラに呼ばれたり、コンクールで結果を出したりコンチェルトを演奏したり、クラシック音楽の仕事を獲得したりしているけれど、でも、わたしは「やりたいこと」をやっているんだもの。

「やりたいことだけで食べていく」。

そのためにがんばっているんだから、いいじゃない。

 

でも、ほんとうに、それは、そうなのだろうか?

わたしは、クラシック音楽から逃げる口実に、「やりたいこと」を利用しているだけじゃないのか?

いまだって、誰かが、わたしを指さして「あいつは逃げたんだ」と言っているんじゃないのか?

同級生は? 先生は? 親は? そしてなにより、自分は? どう思っている?

クラシック音楽に対するプレッシャーから解放されて、「やりたいことだけ」に没頭していくわたしの姿は、はたして、誇れるものだろうか?

それは、「やりたいこと」に対しても、とても失礼なことじゃないのか?

 

その思いはずっとあって、わたしは「やりたいことをやっている」はずなのに、いつも背中に、後ろめたさがへばりついていました。

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クラシック音楽からは、いまさら逃げられない。

クラシック音楽は、

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  • ただひたすら没頭できる「やりたいことなのか」と聞かれたら、その答えは「NO」
  • でも、じゃあ「やらなくていいことなのか」と聞かれたら、その答えもまた「NO」

[/list]

なぜなら、「やりたいこと」をやればやるほど、

クラシック音楽を「やらなくてはいけない」という思いが強まっていくから。

わたしが培ってきた音楽も、人脈も、環境も、人生も、

すべてはクラシック音楽という土壌で育んできたものだから。

 

いまさら、逃げることはできないのです。

 

でも、「やりたいこと」はやっていきたい。

即興演奏を広めたい。ブログを書いていきたい。それは嘘じゃないし、本当のこと。

 

でも、それだけじゃやっぱり人には届かないのも事実。

実力だって、実績だってなくちゃいけない。クラシック音楽の仕事だってもっと掴んでいかなくちゃならない。

「あいつはクラシック音楽から逃げたんだよ」なんて、後ろ指を指されずに人生を送りたい。

「やりたいこと」を「やりたいからやってるんです」と胸を張って言えるような、自信がほしい。

クラシックも即興もブログも、みんないっしょ。

今年の年末は、実は、そんな悩みを抱えながらネガティブ全開な日々を過ごしておりました。

でも、その悩みについての答えは、昨日見つかりました。

そしてその答えは、めぐりめぐって「音楽家のためのオンラインサロン」でのご縁から生まれたものでした。

音楽家が発信をする上で間違えてはいけないと思うのは『何が一番というのはない』ということです。

・演奏が一番大事
・発信が一番大事
・人間関係が一番大事

『一番』とつけたがる人もいると思いますが、わたしは全部大事だと考えています。

時と場合によって時間の使い方や集中度が違うだけで、全部大切だよって。

 

即興演奏もブログも、わたしにとっては「やりたいこと」だけれど、一番でなくてもいい。

クラシック音楽は、「やらなくてはいけないこと」だけれど、一番でなくてもいい。

「あ、そうか、『一番』って、なくてもいいのね」

と、目からウロコ。

 

あーそーゆーことかーなーんだーかんたんだったんじゃーん。

この一ヶ月、っていうかわたしの人生なんだったのーばかみたいじゃーん。

 

結局、物事ってなんでもつながっている。

即興演奏がクラシック音楽の答えになるように、クラシック音楽もまた、即興演奏の答えになる。

「どれが一番」と決めて、「これができなかったらダメ」と思う必要はない。

佐和子さんは、たぶん、そうおっしゃってくれているんだと思います。

 

 来年を個人的な「よいお年」にするために。

とまあ、長々書いてきてしまいましたが、要するに、

「来年は『クラシック』『即興演奏』『ブログ』理想のバランスを見つけよう!」

ってことですね。

 

来年は、

[list class=”li-check”]

  • 即興演奏
  • ブログ

[/list]

そして、

[list class=”li-check”]

  • クラシック

[/list]

この3つを、もっともーっと上手く活動していけるよう、自分のなかで理想のバランスを見つけることを目標にします。

 

今年1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

それではみなさん、よいお年を!

戌年だぜ!
ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com