10/19(金)室内楽演奏会「Endor」開催!
音楽全般

音楽家の恋愛事情って?クラリネット奏者・吉田佐和子さんに聞いてみた。

こんにちは。加藤(@akvnimp)です。

 

普段、恋の「こ」の字、LOVEの「L」の字もない日常。

果たしてこのままでいいのか──と自問自答すること3秒。

「だめだ。これはもう、音楽家の先輩に相談するしかあるまい」

というわけで今回は、わたしが入会している「音楽家のためのオンラインサロン」主催者である、クラリネット奏者・吉田佐和子さんにインタビューさせていただきました。じゃじゃーん。

クラリネット奏者・吉田佐和子さんのプロフィール

1986年京都府福知山市生まれ。クラリネット奏者。作曲家。コンテンツプロデューサー。

大阪音楽大学を卒業後、1年間高校音楽科の非常勤講師を勤め、2010年より関西でフリーランスとして活動を開始。

2013年より活動拠点を東京に移し、2枚のアルバムをリリース。2010年より福知山に『音楽でまちをつなぐ!』をキャチフレーズにフレッシュコンサートを開催。来場者は2200名を超える。2015年にはHKT48のドーム公演ファイナルのサプライズ企画にクラリネット指導として 関わる。

現在パリ在住。音楽家のためのオンラインサロンをホルン奏者のごんざゆういちと主宰。 福知山の魅力情報発信サイト『ふくてぃーやま』編集長をつとめる。

ブログ:『よしだより』

 

加藤綾子(以下加藤):佐和子さん、こんにちは。きょうはよろしくお願いいたします。

吉田佐和子(以下佐和子さん):うん、よろしく〜。それにしても、テーマが「恋愛」っておもしろいね。

加藤:

佐和子さん:今まで色んなインタビュー受けてきたけど、「恋愛」は初めて!笑

加藤:佐和子さんのブログにも、あんまり恋愛関連は書いてはいないですよね。

佐和子さん:そうそう。

でも「いい夫婦」の日に、音楽をやるために東京に行きたいって旦那さんに相談したら何も反対されなかった話を書いたんだけど、あれはけっこう反響あったなぁ。

加藤:あ! あの記事、読みました! いいお話でした〜。

http://sawakoyoshida.com/archives/8008″

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Q1.音楽家として活動しているひとにとって、恋愛は必要だと思いますか?

加藤:では、さっそくお聞きしていきます。

よく「音楽やるなら恋愛しなさい」と言われるのですが、実際、音楽家として活動している人にとって、恋愛は必要だと思いますか?

佐和子さん:うーん、おもしろい質問やね。笑

わたしは、べつに恋愛が必ず必要だとは思わないかな。

だけど、音楽作品に限らず、映画とか小説とか美術とかあらゆるアート作品に「恋愛」をテーマにしたものって沢山あるよね。

だから、もし恋愛をしたことがあったら自分の経験を元に「あ〜、めっちゃわかるわ〜」とか、「え、そんなことないんちゃう?」とか、より親近感をもってその作品に触れることが出来るんだよね。

だから、人を愛する経験をしている方が、いろんな作品についてより深く解釈することができるんじゃないかなとは思う。

加藤:なるほど……そういう意味では、恋愛に限らない話かもしれませんね。

佐和子さん:そうやね。

リアルに人を好きにならなくても、ものすごく好きなアーティストがいるとか、好きなキャラクターがいるとかでも全然良いと思うんだけど、誰かを好きになったあとの心境の変化は、演奏でいろんな感情を表現したいときに生きてくると思う。

佐和子さんは京都福知山の出身の方で、時折ナチュラルに入る京都弁がステキ。声のトーンも柔 らかくて落ち着いてらっしゃる。

おとなの女性、女性音楽家とはかくあるべし。

Q2.「恋をすると音が変わる」ってよく聞くけれど、本当ですか?

加藤:というわけで、「恋をすると音が変わる」っていうのもよく聞きますが……これって、ほんとうですか?

佐和子さん:よく聞くの?笑

加藤:はい。笑 自分の先生にもよく言われます。「恋とかしたことないの?」って。

佐和子さん:そっか~。うん、そうだね、確かに感情の引き出しはすごく増えると思う。

音楽をどう演奏するか考えたとき、音楽的に曲を分析した上で、

「じゃあ、この音楽はどんな情景を描いているのか?」

って想像出来るかどうかも、すごく大切になってくると思うんだよね。

恋愛をすると、嬉しかったり楽しいことばかりじゃなくて、悲しいことや辛いこともあるから、それで感情の引き出しが増えるんじゃないかなあ。

加藤:……なるほど……?

佐和子さん:たとえば『夏』っていうタイトルの曲があって、「夏に恋人と避暑地で過ごしながら書いた曲」っていう背景があったとして。

そこで、夏に避暑地に行ったら、いったい、何が起こるのか…? どんな思いで作曲したんだろう…? って想像出来るのは、実際に恋愛をしたことがある人だけだと思うんだよね。

加藤:……なるほど……!

佐和子さん:演奏をするときに、想像した情景を実際に経験していた方がより音にも深みが増すよね。そういう意味では「恋愛をすると音は変わる」んじゃないかな。

あ。たとえば、自分で作曲してみると、表情とか情景を音で表現することが、もっと身近になるんじゃないかなぁ。綾子ちゃん、即興演奏やるんだから作曲もしてみたら?

8小節とかでいいから、「今日の一日」って曲を作ってみるとか。例えば、朝ご飯食べたらおいしくて元気が出てきたとしたら、その状況を表すためにちょっと転調するとか、装飾音を増やすとか、あとはストーリーに合わせた和音をつけたり…言葉に和音をつけるだけでも、凄く色んな発見があると思うよ。

加藤:なんと、作曲! そういえば、あんまりやったことないんですよね。即興演奏やってるのに。

佐和子さん:いいじゃない、やってみてよ。はじめからうまくできないのは何事もいっしょだよ。楽器やブログとおんなじ。笑

加藤:あ、たしかにそうか。わかりました。やってみます。笑

ここで言っている「即興演奏」について知りたいかたは、「【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!」をよろしければお読みください。

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Q3.音楽活動と恋愛の両立はどうすればよいのでしょう?

佐和子さん:やっぱり、音楽活動に理解のある人と付き合うのが一番いいよね。理解してくれない人との両立はムリ!

音楽家って土日が仕事になりがちだし、一般の人とは休みが合いにくかったり、休みの日も本番に向けて練習したりする。「今度いつ空いてる?」「あー、この日空いてる。でも練習しなきゃ!」ってことが沢山ある。

そんなわたしたちにとっての「普通」を理解してくれて、音楽も相手も大切にしたいっていう思いに共感してくれる人なら、音楽活動と恋愛は両立できるんじゃないかな。

そう、それで思い出したんだけど。わたし、大学に通ってた頃、いっつも朝8時に学校へ練習しに行ってて……

加藤:8時!?(うちのいぬの散歩より早い!)

佐和子さん:ある日、マックのバイトを夜中の1時まで入れてて、朝練にいけなかったことがあったんだよね。そしたら、そのとき付き合ってた彼に「何してんねん!」って怒られたことあるなぁ。「決めたことはやるべきじゃない?」って。

加藤:おおう、厳しい。その人は音楽をやってる人ではなかったんですか?

佐和子さん:うん、やってなかったね。あのときは何も思ってなかったけど、すごくストイックな人だった気がする。笑

結局その人とは別れちゃったんだけど、やっぱり自分の価値観を大事にしてくれてる人と一緒にいるのがいいよね。

加藤:なるほど。ではわたしも、そういう人を選びます。

人への理解や信頼関係が大事なのは、音楽も恋愛もおんなじことですね。「あなたを信じるから、わたしは音楽ができる。

Q4.音楽家ですが出会いがありません! やっぱり、エネルギーや時間を割いて出会いを求めにいくべきでしょうか?

佐和子さん:「音楽家に出会いがない」って、これ、普通じゃない?笑

加藤:たしかにそうですね。笑

まわりの人も、自分から探しに行くことが多いと思います。パーティとか、街コンとか。そういうのどうなんだろう……って思っちゃうんですけど。

佐和子さん:うーん……そもそも、恋愛相手にどんなことを求めているのか?ってこともあるよね。「出会い」の定義は人それぞれだから。

「ただ空いた時間を埋める人を見つけたい!」という人もいれば、「その人と会うことで生活が充実するような、素敵な人に出会いたい!」という人もいるだろうし。

だから、相手を見つけてどんな時間を過ごしたいのか、自分のなかで明確にするといいよね。

人と話したときに共通点があれば盛り上がるし、共通点がなくても新しいことを知れたらおもしろいよね。それが自分の音楽とかかわりがあったらもっとおもしろい。

自分が興味のあることに関心を示してくれて応援してもらえると嬉しいし、その人といる時間がとっても楽しくなるから……

そういう時間が出来たらいいなぁ~と思いながら行動するのは、素敵なことだと思うけどなぁ。

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Q5.ヴァイオリン20年、もう24だけど、いまだにはっきり「恋」といえる経験をしたことがありません。なにかアドバイスはありますか?

加藤:では、そろそろ最後の質問です。

ヴァイオリン20年、もう24だけど、いまだにはっきり「恋」といえる経験をしたことがないわたしに、なにかアドバイスをいただけますでしょうか……?

佐和子さん:綾子ちゃん、そもそもほんとに恋したいの?笑

加藤:え! いやあの、結婚願望はあります! ただ、「恋ってなんなんだろう」ってずっともやもやしてるんです……

佐和子さん:

加藤:で、まわりからは「ぜったい恋愛したほうがいい!」って言われたり、自分でもこの歳になるのに、いまだにはっきり「恋」と言える経験をしたことがないのは…..間違いなく愛せているものがしかいないのはどうなんだろう……って。

我が家には元保護犬の雑種(オス・推定3歳)が一匹おります。超ビビリで超かわいい。▶【脱糞王子】と呼ばれていた元・保護犬が、我が家の一員になるまでの話。

佐和子さん:恋って、無理やりするもんでもないからね。笑

加藤:そうですよね……。笑

佐和子さん:好きじゃないものを無理矢理好きになるのもおかしいし…。それって犬好きじゃない人が 「犬を好きになるためにはどうしたらいいんですか?」って言ってるようなものだと思うんだけど。苦笑

たぶん、ぜんぜん犬好きじゃない人が犬を好きになるには、触れてもらうしかないんだよね。

加藤:触れる。

佐和子さん:わたしね、パリに行くまで犬って好きじゃなかったの。

でも、パリってそこらじゅうに犬を連れて歩いてる人がいて、人も犬もみんなかわいくておしゃれで、そうやって見てるうちに、「あ、この犬は好きかも」って思うことが増えたんよ。そしたら、色んな犬に対して「好き」って感情が芽生えてきて。

だから、男の人を好きになることも最初から意気込んだりしなくてもいいんだと思う。

最初は自分の興味のある分野について話せる人に絞ってみたりして、自分の好きなことを話せる男性に触れる、というか出会う。

ともかく、男性との接触回数を増やすこと! それがいまの綾子ちゃんには必要なんじゃないかな。 笑

加藤:なるほど。たしかに、言われてみれば男性との接触回数ってそんなに多くないかもしれません。音大とか仕事の現場とかも、女性が圧倒的に多いですし。

わかりました。『異性との接触回数を増やす』。これが来年の目標ですね!

 

佐和子さん、きょうは長い時間、ありがとうございました!

佐和子さん:いえいえ。こちらこそ、普段こういうインタビューってないから楽しかったです!

加藤:わたしも、普段こういうことって、同世代の友人とは話せても、実際にもう結婚していらっしゃる音楽家のかたとか、先輩とか、なかなか単刀直入には聞けなくて。

なので、きょう、佐和子さんにじっくりお話をうかがえてよかったです!

佐和子さん:それは良かった! じゃあ、これからもがんばってね~!

おわりに。

というわけで、クラリネット奏者・吉田佐和子さんへのインタビューなのでした。

どうやら、音楽家にとって恋愛とは、 「経験しておくに越したことはない」 で結論づけてよさそうです。

今現在、♥ を飛ばす相手はツイートと飼い犬だけのわたしですが、女性として、音楽家として、先輩である吉田佐和子さんのアドバイスを胸に、精進してまいりたいと思います。

 

それでは、また。

わたしは、ひとまず、男性との接触回数を増やしていきます。

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com
室内楽演奏会「Endor」開催

「モーツァルトへの手紙」をテーマに、モーツァルト作曲の室内楽曲、そしてオーボエ四重奏のための完全新作「Endor」(エン・ドル)を初演いたします。

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