即興演奏

即興演奏のために普段からするべきことはたった1つだけ。

こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

 

即興演奏のために普段からやれることは何か」というおはなし。

はじめに。即興演奏のため「だけ」に練習するの?

即興演奏のために普段からできること。
それは、

 

とくにないです。完。

 

▶︎ほら、「いつでもどこでも気軽にできる」って書いてありますでしょう?

[kanren id=”293″]

 

ははあ、納得いかない。さようですか。

ではご説明いたしましょう。

[box class=”box8″]即興演奏のため「だけ」に行う練習は必要ない。[/box]

わたしは、そう考えております。

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ある即興演奏本番の日

たとえば、わたしの場合。

「今宵はいよいよ即興演奏のライブじゃ」という日の朝。

むっくり起きて、いぬを散歩させて、帰宅してきたとします。

 

時刻は朝9時前。ライブは夜18:00集合、19:00スタート。

さいわい、きょうは夜までなにも予定がありません。

 

そんなとき、わたしは何をするかというと、疲れない程度にヴァイオリンをさらいます。

クラシックの作品、ないしは音階練習を。

つまり、いつも通りの一日。

 

なんなら、その日5時間以上オーケストラのリハーサルで拘束されて、「ほんの30分前まで※ピットのなかで缶詰状態でパリのかわいそうな若者たちの歌を聴いてました」みたいな状態で即興演奏本番、もありえます。

いや、できればそんな状態は避けたいですけど……

[memo title=”MEMO”]オーケストラピットのこと。オペラやバレエの上演のさい、オーケストラが演奏する舞台下のスペース。基本的にせまくて暗くてほこりっぽい。[/memo]

「即興演奏をやるから」といって、とくべつな練習は必要ありません。

強いて言うなら、あなたが実際に足を運んで、見ず知らずの人と音を出すワークショップやセッションが「即興演奏の練習」そのものなのです。

 

ですから、あなたがもし、これからはじめての即興演奏のワークショップやセッションに行くつもりであるとして、とくべつな何かをする必要はありません。

ただいつも通り、ていねいに、あなたの楽器を練習し、音楽を考え、聴いていてください。

西洋音楽は「異国のことば」

とはいえ、

 

「そんなこと言って、いきなり会場いっていざ弾こうとしたら、一音も出せなかったらどーすんの?」

そう不安に思われるのは当然です。

わたしも大学の即興演奏講座を履修し始めたころは、いつ先生にあてられるか戦々恐々でした。

 

ところで、わたしやあなたのように、西洋、欧米諸国の音楽をやっている日本人にとって、いちばんストレスになることってなんでしょう。

ろ――んなストレスがあります。

が、日本人にとってもっともストレスになるのは、

「自分のことばで話せない」

ことだと、わたしは思います。

 

 

アトランティスとかバベルの塔とかあったかもしれない時代には、みんなおなじ大陸、おなじことばをしゃべっていたかもしれません。

でも、わたしもあなたも日本人。まわりを海に囲われた、孤独な島国の住人です。

わたしたちの血には、クラシックだのジャズだのラテンだのといった「異国のことば」なんて、本来、1ミリリットルだって入っていないはずなのです。

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「異国のことば」を話すには無理があるもの

日本人をはじめとしたアジア人ときたら器用なもので、西洋音楽を、あたかも自分の音楽のように弾くことができてしまいます。

英会話を習って話すがごとく、「クラシック語」や「ジャズ語」を話せてしまう。

でも、それって、ほんとうは多かれ少なかれ「無理」をしているはずなんです。

 

即興演奏のいいところは、そういったストレス抜きで、「自分のことば」で話せるところなのです。

 

だってルールがないから。

無理して「異国のことば」でしゃべる必要はないのです。

「自分のことば」で話せるようになるために

ですが、「自分のことば」で話せるようになるためには、あなたは「あなたの楽器」に慣れ親しんでいなければなりません。

 

そのために、わたしは、即興演奏の本番があろうとなかろうと、来る日も来る日も音階やエチュードやバッハなんかをさらうのです。

自分の専攻であるクラシック語を、鍛えるのです。

……あと、もともと音楽やってたひとが即興演奏「だけ」やってると下手になっちゃいますよ(実体験)。

 

せっかく「自分のことば」を持っていても、それを引き出せる技術や感性がなければ、即興演奏のときには使えません。

そしてなにより、それだけ自分の楽器をさらい、音楽の理解を深めるということは、あなた自身の地盤になる。

言い換えれば、それは、即興演奏をやるときの自信にだってなるわけです。

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さいごに:自分の音楽と向き合うべし。

なので、即興演奏のため「だけ」にとくべつなことをする必要はありません。

 

ただ、よーくよく自分の音楽を鍛えてあげてください。

普段、自分はいったいどんな「ことば」を聴いて、話して、好んでいるのか、じっくり考えてみてください。

あなたが真摯に音楽と向き合っていれば、即興演奏なんてそのうちできるようになります。

 

それでは、また。

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com