日記帳

キー・ボード・フェチ

たぶん、私はキーボードフェチである。

 

例えば何かしら文章を書かなければならないとして、それは、スマホを手にしているときにはなかなか浮かんでこない。にも関わらず、ひとたびMac Bookと向き合えば、特に書きたいことなどなくてもキーボードを叩きたくなる。

Windowsのキーボードも好きだ。デスクトップのキーボードは悪くないけれど、ノートパソコンのそれがやっぱり一番心地よく、そして、これまでの経験を鑑みるにベストキーボードはMac Bookのようなのだった。

 

同じことを考える人もいる。キーボードの感触いかんで、パソコンを買うか決める人がいる。パソコン関連のレビューでよく見かけたものだった──「キーボードの感触がイマイチ」「キーの配置が絶妙」などなど。

けれど、「キーボードを叩く」という作業自体が好きで、それと文章を書くことが連動している私は、ちょっとフェチだという自信がある。

 

ろくに頭が回らなくても、キーボードの音を聞きたい。音を鳴らしたい。人差し指で「Y」を叩き、左の親指でスペースキーを叩き、右の薬指でEnterキーを叩きたい。

そんな欲望が、物心ついた頃──たぶん、小学3年生の「情報」の授業で初めてパソコンに触れた時──から、私の中核には、ずっとくすぶり続けているので、今日も今日とて、背中に雑種犬の視線を感じながら、キーボードをタンタンタンタン打っている。フェチ。feti feti feti feti。ki-bo-do feti。

親を呼ぶ小鳥の声に似ている。

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com