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ブログで即興演奏講座

『弾きすぎ』にご用心!即興演奏で気をつけたいこと

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その① 【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!

その② 即興演奏初心者が気を付けるべきコツはたった2つだけ。

その③ その音、ほんとに「これが弾きたい!」と思ってる?

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こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

 

即興演奏初心者のかたから、よく、

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  1. 「わたしヴァイオリンなんですけど、周りがいっぱい弾いちゃうと何すればいいのかわからないです」
  2. 「おれサックスなんだけど、おれが吹いてると相手が伴奏ばっかりでつまんない」

 

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というようなお悩みを聞きます。

もとい、わたしがそうでした。

 

というわけで。

これまで話してきた「周りの話を聴くこと」「自分が発言するコツ」のお次は、

「話しすぎ」もとい「弾きすぎ」に注意してみましょう。

というのが、今回のお話です。

 

 

「弾きすぎ」にご用心!

さて。

先ほど挙げたようなお悩みには、二つとも、共通する問題点があります。

 

即興演奏初心者のみなさん。

もしかすると、あなたがたは「弾きすぎ」or「吹きすぎ」ではありませんか?

 

これって、即興演奏初心者に限らず、中~上級者にもありがちなことでして、

「いよおし、今宵は即興演奏の宴じゃあ!」

となると、みなさん、ソリストばりにじゃんじゃん弾いてしまうんですね。

あるいは、自分で出した音の責任を背負うがために、どこで収集をつければいいのかわからず、とりとめもなく弾き続けてしまう――ということもよくあります。

 

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「ついつい弾きすぎちゃう」~ヴァイオリンの場合。

ここで、わたしの実体験。

ヴァイオリンって旋律楽器なので、必然、メロディを弾くことが多いです。というか、弾きたくなっちゃいます。

いえ、それはそれでけっこうなことなんですよ。

即興演奏なんだから、ひとまずは「弾きたい!」と思ったものは弾くべきです。

 

ところが、そうやっていつもいつも「弾く」ことに慣れていると、

 

「今日の組み合わせは、サックスヴァイオリンピアノドラムエレキギター

 

なんてやられたときに困っちゃうのです。

そう、先ほどのお悩みその①。

「わたしヴァイオリンなんですけど、周りがいっぱい弾いちゃうと何すればいいのかわからないです」の、まさにその例ですね。

 

無理をしてまで「主導権を握る」必要はない。

なぜ困ってしまうのか。

もちろん、単純に「まわりの音量がでかいから」というのもあります。正直、「こんな編成に生音楽器一本ぶち込むたあ何事だケンカ売っとんのか?」と思わなくもないです。

でもいちばんの問題は、

 

「まわりの音量やキャラクターが強い」から、

「弾いても弾いても意味がないよ~! なに弾けばいいの~!?」と困ってしまうことです。

 

仮に、さきほどの編成で、全員が音を出す瞬間があったとします。

 

ぶっちゃけ、ヴァイオリンなんて何やったって聴こえません。

 

「じゃあ先手必勝、みんなが音を出す前に音を出そう!」

……といっても、結局おんなじことで、みんながかぶってきたらヴァイオリンの音なんて消えてしまいます。

 

主導権を握りたがる楽器なのに、主導権を握りやすい音のでかいひとたちに囲まれると、とたんに居場所がなくなったように感じてしまう。

それが「ヴァイオリン」という楽器の悩み。

 

じゃあ、そんなときにどうすればいいのか?

答えは簡単です。

無理をしてまで音を出さなきゃいいのです。

 

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どんな音楽にも「間」はあるよね。

「自分が本当に弾きたいと思う音楽が湧き出るまで、音は出さない」

前回の【その音、ほんとに「これが弾きたい!」と思ってる?】でも触れましたね。

 

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この記事とちょっと似ていますが、今回のお話はさらに一歩踏み込みます。

すなわち、

「音を出さない【間】を作ろう!」

 

よくよく考えてみると、当たり前のこと。

 

どんな楽譜にだって休符はあるし、コンチェルトでさえも、長いオケの間奏や、フレーズ間のほんの2拍3拍、一小節くらいの休みはあるもんです。

ジャズのアドリブを取るかたは、それこそ【間】の取り方についてよく考えられるのではないでしょうか。

 

それくらい適度な【間】がないと、自分も辛いし周りも辛い。

 

さきほどのような大音量・大編成の場合。

もしこれが「交響曲」であったらどうでしょう?

当然、各パートは音の出し入れがありますよね。

サックスが吹いているときはヴァイオリンはお休みかもしれないし、

ピアノが弾いているときは、他の楽器はお休みかもしれない。

 

そういう【間】が、音楽にはあってしかるべきなんです。

 

やっぱり、周りの音を「聴く」のが肝心。

と、ここで、今度は先ほどのお悩みのその②。

「おれサックスなんだけど、おれが吹いてると相手が伴奏ばっかりでつまんない」

というアナタ。

 

自分が弾くことにばっかり、夢中になってませんか?

 

もう何度でも何度でも繰り返しますが相手の音を「聴く」ことって、結局難しいんです。

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ただ「聴く」だけなら、ちょっとコツをつかめばすぐできます。

でも、「演奏しながら聴く」ことってなかなか難しい。

 

自分がメロディを弾いたりして主導権を握っているとき、他のパートが何か言いたげではないか

何か調性から外れそうな音や、リズムの変化や、予想外のアクセントが現れたりしていないか?

 

そうしたとき、相手はひょっとして変化を求めているかもしれない。

それに対して、

「え、ちょっとまって、何言ってるの?」

と思ったら、いったん弾くのをやめて【間】を作り相手の音を聴くのもひとつの手です。

 

そうなんです。

【間】を作ることは、ただ「音楽的に必要」というだけでなく、あなたの演奏の手助けにもなるんです。

 

ですから、「相手がおんなじことしかしてくれない」「何を弾けばいいのかわからない」というとき、あえて、「何もしない」という選択をしてみましょう。

あなたが何の音も出さなくても、勝手に音楽は進んでいく。

その先に、あなたの行き先が見えるかもしれませんよ。

 

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さいごに:おまけ。

ちなみに。

わたしは例の大編成に突っ込まれ、最終的にヴァイオリンの音が聞こえなくなって、「何を弾いても意味がない」という状況に追い込まれたら、開き直って楽器を抱えてそのへんに座ってました。

「わたしはいま弾かないよ、もうあなたたちの好きにしておくれ」

というときは、これくらいきっぱり意思表示するのも大事。

 

そして、ロックな彼らが疲れ果てたころに立ち上がり、ど真ん中に陣取って、

「なあにバテとるんじゃこれからが本番じゃあ!!」

とばかりに弾きまくってやるのです。

 

いいんです。それくらい。

だってこっち生音なのに管楽器だのピアノだの電気音だの、そんな未開のジャングルみたいなところに突っ込まれたら手の打ちようがないですし。

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com
室内楽演奏会「Endor」開催

「モーツァルトへの手紙」をテーマに、モーツァルト作曲の室内楽曲、そしてオーボエ四重奏のための完全新作「Endor」(エン・ドル)を初演いたします。

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