10/19(金)室内楽演奏会「Endor」開催!
ブログで即興演奏講座

即興演奏初心者が気をつけるべきコツはたった2つだけ!

[box class=”box28″ title=”【ブログで即興演奏講座】一覧”]

その① 【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!

その② 即興演奏初心者が気を付けるべきコツはたった2つだけ!

その③ その音、ほんとに「これが弾きたい!」と思ってる?

その④ 『弾きすぎ』にご用心! 即興演奏で気をつけたいこと

その⑤ 即興演奏ってほんとに「なんでもアリ」なの?

[/box]

こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

さて。
【ブログで即興演奏講座】第二回は、《即興演奏初心者が気をつけるべきコツはたった2つだけ。》

そう。

タイトルまま。たった2つだけ。

これさえわかれば、即興演奏なんてこわくない。

よいこのみなさん、よーく息を吸って吐いてから、つぎのことばを読んでくださいね。
[box class=”box8″]

即興演奏のコツは、

  1. 相手の音を『聴く』こと。
  2. 聴いた音を『考える』こと。

[/box]

これだけです。

はじめに。「相手の音と対話する」ってどういうこと?

前回の「【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!」で、 わたしは、

「即興演奏は何をやっても構わない」

と言いました。

そして、

「即興演奏のミソは、相手の音と『対話する』こと」

とも。

 

じゃあ、その「対話」とやら、具体的にはどうやって行うのか。

そのために必要なのが、さきほど挙げた2点――

『聴く』ことと『考える』こと、というわけです。

ではでは、今回は、ほんのり甘くて酸っぱくてなつかしい、某足を洗う大学某即興演奏講座での様子を例にとって、説明してみましょうか。

スポンサーリンク

初心者が即興演奏で音を出せない理由

今は昔、わたしが通っていた某即興演奏講座。

そこでは初級・中級(いまはないけれど上級も)とクラス分けされていて、初めて授業を履修する生徒は、みんな「初級」から始めます。

まだまだ授業どころか大学生活も始めたて、いろんな意味で「初心者」な生徒たちがそろう、即興演奏講座初級の時間。

そこで、先生は適当な生徒を2~3人選び、

「はい、じゃあどうぞ」

と言います。

即興演奏の「そ」の字もわかっていない初々しい生徒に向かって。

 

もちろん、初心者なので何の音を出せばいいのかさっぱりわかりません。一緒に舞台に立つ相手もわかりません。

だんだん周りの空気が重くなってきます。

でもやっぱり音が出せません。

だって、「何の音が正しいかわからない」から。

助っ人が「考えている」こと

さあ、沈黙が煮詰まってきました。

ここらへんで、先生はたいがい助っ人を呼びます。

助っ人は助手さんか、すでに一年以上授業を履修している先輩のだれかです。

そうして現れた助っ人を、仮にサックスの女のひとだったとしましょう。

彼女は初心者たちの前に立つや否や、おもむろに立派なBの音を吹いてきました。

こっちを見向きもせず、かたく目をつむり、背をかがめ、しかし実にいいBの音を吹きっさらしています。

問題。

彼女は、いったいなにを思って、こんなチョー単純なBの音なぞ吹いているのでしょう。

スポンサーリンク

相手の音をよく「聴く」

ここであなたが考えるべきは、

「このBはB-durの主音だ」

とか、

「いやg-mollの第3音かも」

とか、そういう小難しいことじゃありません。そうこうしているうちにBの音は止んでしまいます。

「やばい、また沈黙がきてしまう!」と、あなたは楽器を慌てて構えます。

しかし音を出すのはまだ早い。

なぜって、あなたはさっきの問いの答えを得ていません。

[box class=”box8″]
・彼女が、いったいなにを思って、この音楽を奏でているのか。
・彼女が、これからいったい、どんな音楽を奏でようとしているのか。
[/box]

一瞬の沈黙。

その今度はべらぼうに速いパッセージを吹き始めるサックスの彼女。なんの音を吹いているのかなんて、もう聞き取れません。

一通りパッセージを吹き終えると、またさっきのBと同じようなロングトーンに帰ってきました。

あれ、また同じことじゃん――そう思ったあなたは、ちょっと考え方のベクトルを変えてみましょう。

 

このサックスは、あなたになにを伝えようとしているのか?

「相手が何を言おうとしているのか」を考える

彼女が、いったい、なにを伝えようとしているのか。

 

たとえば、こんなのはどうでしょう。

初めのBは「こんにちは!」みたいなもんです。

次のパッセージはちょっと早口な自己紹介みたいなもんです。

でも早すぎて相手にわかってもらえなかったので、もう一度あらためて「こんにちは!」と、彼女は言った。

 

安直すぎますか? でも、こう考えてみると、あなたがすべきことが見えてくるんじゃないでしょうか。

そう。あなたは楽器で挨拶を返し、「わたしはこういう者です」と楽器で自己紹介すればいい。

もちろん、挨拶の言い回しはひとによって違います。

「こんにちは」なのか「こんばんは」なのか、「こういう者」がどんな者なのか、それはあなたにしか選べない。

 

これがたとえば、既に楽譜に著してある音楽なら、あなたに「こんな返事をしなさい」と示してあるでしょう。

でも、これは即興演奏です。

相手がなにを言おうとしているのかがわかったいま、あなたはどんな返事をしてもよいのです。

スポンサーリンク

まとめ。「対話」とは相手の音楽を「聴いて」「考える」こと

だから、相手の音楽を『聴く』ことが大事なのです。

聴いて、相手がなにを言おうとしているのかを『考える』ことが、即興演奏のコツなのです。

 

「即興演奏をやってみて」と言われてできないのは、この『考える』部分がなかなかぴんと来ないからです。

さっきの「自己紹介云々」はわたしの勝手な解釈で、あなたが実際にその演奏を聴いたときには、ぜんぜん違うことを想像したって構わない。

なんでもいいんです。

ただ、相手の音を『聴いて』『考えられる』ことが大事なんです。

転じてそれは、あなたが言い出しっぺになるときは、それ相応に考え抜いた音を出さなければいけないということを意味します。

だって、あなたの音を聴いた相手も、「このひとはなにを思ってこの音を出してるんだろう?」と考えるわけですから。

 

「はい、じゃあやってみて」と言われてできないのは当然です。

あなたははじめ、「何の音が正しいのかわからない」と考えていたから。

でもそうじゃありません。

「正しい音がある」のではなく「間違った音はない」のが即興演奏。

だから、あなたが出す音や行動には、そのひとつひとつに必ず意味がなくてはならず、そして、聴いているひとを『考えさせる』ものでなくてはいけないのです。

というわけで、【ブログで即興演奏講座】第二回は、

《即興演奏のコツはたった2つだけ。》

なのでした。

 

それでは、また!

 

▶その③「その音、ほんとに「これが弾きたい!」と思ってる?」へ続く

[box class=”box28″ title=”【ブログで即興演奏講座】一覧”]

その① 【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!

その② 即興演奏初心者が気を付けるべきコツはたった2つだけ!

その③ その音、ほんとに「これが弾きたい!」と思ってる?

その④ 『弾きすぎ』にご用心! 即興演奏で気をつけたいこと

その⑤ 即興演奏ってほんとに「なんでもアリ」なの?

[/box]

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com
室内楽演奏会「Endor」開催

「モーツァルトへの手紙」をテーマに、モーツァルト作曲の室内楽曲、そしてオーボエ四重奏のための完全新作「Endor」(エン・ドル)を初演いたします。

ご予約・お問い合わせはこちら!