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【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!

こんにちは。

ヴァイオリン奏者・加藤綾子(@akvnimp)です。

 

音楽の練習ってたいへんです。

譜読みして、基礎練習して、リハーサルして……

楽しいけれどつらいこともたくさんある。

でも、世の中には、そんな準備が一切いらない音楽が存在するのです。

それは、

 

”即興演奏”

 

というわけで、今回は、

「いま音楽やってるけど、正直しんどい……」

「もう少し気軽に音楽を楽しみたい。これ以上たいへんなことしたくない」

というアナタに、即興演奏の世界をご紹介していきます。

リハーサルも打ち合わせもナシでできる!即興演奏の世界

まずは百聞は一見にしかず、この場合、百読は一聴にしかず。

以下の動画をご覧ください。


演奏:
ピアノ・石川潤&梅津裕那
ヴァイオリン・加藤綾子

いかがでしたでしょうか?

おそらく、

「な、なんかエラい激しくて近現代っぽい曲だな」

と思われたかたが多いのではないでしょうか。

しかし、ここで大事なのは、

これは、事前の打ち合わせも取り決めもなく行われた、完全な即興演奏である。

ということです。

 

しかもこの演奏、ほんとうはピアノ2台で行われるはずだったのですが、会場に着いたらピアノが1台しかないことが発覚。

ピアノ連弾ではいまいち面白みに欠けるということで、急遽、ヴァイオリンのわたしが飛び入り参加した……

という舞台裏があります。

あなたのやりたい音を弾けばいい。自由な即興演奏

わたしがいう《即興演奏》とは、洗足学園音楽大学の「即興演奏講座」で学んできたものです。

この即興演奏は、

基本的には「なにをやってもかまわない」

というものでした。

 

たとえばジャズの即興演奏だと、曲があり、コードがあり、そのうえでアドリブを取りますね。

バロック時代の即興演奏は、単純な旋律や「通奏低音」と呼ばれる記号が書いてある楽譜に、演奏者が装飾をします。

 

でも、この即興演奏にはそういった規則やルールはありません。

調性をやりたくなったらやればいいし、拍子を崩したくなったら崩せばいいし、10分やっても30分やってもいいよ

という、非常に自由な即興演奏なのです。

 

とはいえ、本当に「なんでもアリ」というわけではありません。

調性や拍子、編成、演奏時間などなど、すべて演奏者に委ねられますが、あくまで「演奏」は「演奏」。

「お互いの音を『聴いて』『考え』ながら、よりよい音楽を作っていこう」

という思いが、根っこにあります。

▶この考えについては「即興演奏ってほんとに「なんでもアリ」なの?」という記事で詳しく書いています。

即興演奏ってほんとに「なんでもアリ」なの?

即興演奏は会話とおなじ。音で対話しよう!

「じゃあ、「相手の音を『聴いて』『考える』」ってどういうことなの?」

という疑問はごもっとも。

先ほどの動画を例に挙げてみましょう。


冒頭、ピアノが爆音で弾いているあいだ。

わたしはなんの音も出さず、ただ突っ立っているように見えます.

このときいったい何をしているのかというと、ひたすらピアノの音を『聴いて』『考えて』いるんです。

このピアノの音は何を言いたいの?

このピアノの音量はどれくらい? いま、わたしは音を出すべき?

音を出すとして、このピアノの音楽に対して、いつ・どんなものを弾けばいい?

これって、人と人の対話に似ていませんか?

相手がしゃべったことをよく聴いて、考えて、答える。

つまり、この即興演奏の基本は、「相手のパフォーマンスと『対話』すること」だとも言えますね。

そして、この「対話」がわかってくると、すでにクラシックやジャズといった、即興演奏以外の音楽への理解も、もっと深まってくるんです。

即興演奏を学ぶことで得られるメリット

わたしの場合、クラシック音楽を専門にしています。

オーケストラや室内楽、協奏曲……

どんな作品でもアンサンブルが大事。

つまり、周りの音に対する反応速度、反射神経のようなものが必要とされます。

ああ、いま主導権を握っているのはあのパートだな。

いまちょっと崩れそうだから、わたしはこういうふうにアクションを起こせばいいな。

このパートはきっと、こういうふうに音楽を進めていきたいんだな。じゃあ、わたしもそれについていかなくちゃ。

みたいな具合に。

▶︎オーケストラのあわせかたについては「オーケストラは合わせるものじゃない。上手なアンサンブルに必要な3つの要素。」をお読みください。

オーケストラは合わせるものじゃない。上手なアンサンブルに必要な3つの要素。

 

いっぽう、即興演奏でなにより大事なのは「まわりの音を『聴いて』『考える』」こと。

楽譜がない以上、頼りになるのは相手の音と自分の耳だけ。

即興演奏を実践することで、アンサンブルに必要な『聴く耳』が鍛えられてくるのです。

▶︎「聞こえる」ことと「聴く」ことの違いについては「『聴く』ことと『聞こえる』ことってぜんぜん違う!周りの音を『聴く』ために心がけたいこと。」で詳しく書いています。

『聴く』ことと『聞こえる』ことってぜんぜん違う!周りの音を聴くために心がけたいこと。

 

また、どうすれば自分の言いたいことが相手に伝わるかもわかるようになってきます。

即興演奏って、次に何の音が出るのか、だれが音を出すのかわかりません。

だから、自分が音を出すときは、よほどはっきりとした意思と、それを伝えるための表現を理解していないと、言いたいことがなんにも伝えられなかったりするのです。

▶︎その他、即興演奏を学ぶ具体的なメリットについては「即興演奏をオススメしたい音楽家のこんなお悩み・ベスト3!」をぜひお読みください。

即興演奏をオススメしたい音楽家のこんなお悩み・ベスト3!

観客も緊張しちゃう!でもたのしい!

ジャズや古典音楽の即興と違い、選ぶ音自体にはいっさい制限がない即興演奏。

次に何が起こるか、ある程度の予測はできても正確なことは誰にもわかりません。予想外の展開なんてしょっちゅうです。

この緊張感って、観客として聴く側にも伝わることがあるんです。

 

「いま目の前で生まれている音楽」に、自分の存在も影響を与えるかもしれない――そんな臨場感。

これって、普通のコンサートやライヴにはない感覚だと思いません?

さいごに。即興演奏への「はじめの一歩」

というわけで、「【はじめに】いつでもどこでも、だれでも楽しめる!即興演奏を始めよう!」なのでした。

即興演奏への興味が、ちょっと湧いてきましたか?

 

次回からはいよいよ、「即興演奏のやりかた」について具体的に解説していきます。

そうして、すでに音楽の実演に励んでいるあなたには即興演奏の実践へ、

聴衆として音楽を楽しんでいらっしゃるあなたには即興演奏の鑑賞へ、

一歩を踏み出していただければ幸いです。

 

それでは、また。

 

→その②へ続く

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