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植物にも表情がある。『Encyclopedia of Flowers 植物図鑑』がスゴイ。

こんにちは。

ヴァイオリン奏者の加藤綾子(@akvnimp)です。

 

きょうは、わたし・加藤綾子が文字通り表紙買いした、とある写真集を紹介します。

その名もズバリ『Encyclopedia of Flowers 植物図鑑』(著:東信・椎木俊介)

こんな『植物図鑑』がほしいアナタにオススメ

『Encyclopedia of Flowers 植物図鑑』はこんなアナタにオススメです。

  • 植物・花が好き。
  • 植物・花がニガテ。
  • ただキレイなだけの花は飽きた。
  • ちょっと怖いけど美しいものが好き。
  • グロテスクなものが好き。
  • 朝起きたら真っ先にページをめくってきょうの花占いとかできる、そんな植物図鑑が欲しい。

400ページ以上、ぜんぶ植物。

まず、この表紙を見て「ん?」と思われる方も多いはず。

「コレ、ほんとに植物なの?」と。

そうです。ぜんぶ、植物です。

 

この『植物図鑑』では、夥しい数の草花が、普段わたしたちが目にしているそれとはまったく違う表情を見せてくれます。

どうやって撮っているのかはさっぱりわかりません。

写真引用元:http://www.seigensha.com/newbook/2012/05/01144353

 

“1万本の花束を本棚へ。”というキャッチコピー通り。ほんとに植物だらけ。

ずいぶんとスタイリッシュな『植物図鑑』もあったものです。

そこに映し出される植物たちは、まるで、無機質な彫像のよう。

あるいは、宇宙外生命体とか、深淵からの呼び声的な……ともすればグロテスクな美しさ。

 

わたしが普段、見ている花は暗闇の中にあるものではありませんでした。

街中で、公園で、川べりで、森の中で、光を求めて地面から空へと延びる姿しか、わたしは知りませんでした。

暗がりでは花々はライトアップされているし、足元の小さな草にはそもそも気づきません。

 

でも、この『植物図鑑』では、植物たちは暗闇の中で、あるいは真っ白な空間の中で、あるときはうごめくように、あるときはたたずむように生きています。

その写真1枚1枚から伝わってくる、いのちの質量たるやすさまじい。

「Botanical Sculpture(植物による彫刻作品)」という言葉が前置きに出てくるのですが、なるほどなーと思います。

東信氏の前置きも見逃せない。

ここにある写真の数々は、東信氏椎木俊介氏、お二人のフラワーアーティスト(デザイナー)の手で創られています。

 

▶東信 Instagram

▶椎木俊介 Instagram

東氏はこの『植物図鑑』で「生と死のはざまで」と題した前置きを書いておられるのですが、これもまた興味深いお話がごろごろと。

たとえば、彼が大田市場という日本最大の花卸売市場に仕入れに向かった時のこと。

そこには、自分が花だと思ってきた「自然」の花々の姿はなかった。「商品」としての花々が、人々の手によってつくり出され、コントロールされ、流通し、そして大量に消費されていく。東京という都市空間の、きわめて人工的な「自然」の姿だった。

……

海を渡るだけの金銭的価値を見出された品種も、南半球からの真逆の季節に咲く花も、根を断たれ、ここ東京に運び込まれてくる。すべてが混在しているのだ。そこには季節感も固有の風土も特定の種も決まりきった定義もない。あるのは、カオスだけだ。そのありようは、「いま、ここ」東京の生態系であり、人間社会にも重なる。

人は人生の節目ごとに大切な人へと花を贈る。誕生日、結婚祝いや出産祝い、入学、卒業、見舞い、そして死者へと。人生における生のセレモニーには、必ずといっていいほど花が添えられてきた。

……

花の存在は常に人々に生死の問題を突き付けてきたのである。

 

至るところでわたしの眼についてきた花々。

わたしたちが消費してきた花々。

それらが、どんなふうにやりとりされているかなんて、具体的に考えてみたこともなかった。

音楽に真摯に向き合う人間が出す一音一音に重みがあるように、植物に真摯に向き合う人間が添える一本一本にも、どれだけ重みがあることか。

スコアと比べてもこの分厚さ。ボリューム満点です。

『植物図鑑』としてもバッチリ機能してます。

さらに感心なことには、登場したすべての植物の名称が、巻末に一覧として掲載されています。

本文中の写真を引用して、番号を振ってくれているので、非常にわかりやすいです。あいうえお順の索引もついています。

「名前がわかる」程度ですが、名前で検索すればなんでもわかるこのご時世、『植物図鑑』としての機能はじゅうぶんに果たしてくれていると思います。

「オニクソティス・ストリクタ」とか「ダリア[絶唱]」とか「恩塚鸞鳳玉」とか、この写真集を買わなかったら目にすることもなかったことでしょう。中二植物

まとめ

というわけで『Encyclopedia of Flowers 植物図鑑』なのでした。

みっちりぎっちり詰まった花束を、ぜひぜひご覧になってみてくださいませ。

 

ちなみに、好評だったようで続刊も2冊ほど出ております。

わたしは1冊購入すれば十分かなと思っていましたが、あらためて表紙を見ると、ううむ、やっぱりカッコいいですなあ。

お好きなものを表紙買いするのがオススメです。

 

それでは、また。

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