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相手のこと、本当に尊重してる?気持ちいいリハーサルの進め方。

こんにちは。

ヴァイオリン奏者の加藤綾子(@akvnimp)です。

 

昔、わたしはオーケストラや室内楽のリハーサルの最中、

「なんで、みんなこんなに持って回った言い方するんだろう。もっと単刀直入に言えばいいのに」

とよく考えていました。

もっとズバッと、思ったことを言えばいいじゃない、と。

 

今なら、その考えは間違いだと、はっきり言えます。

では、リハーサルのとき、全く空気を読まず、歯に衣着せぬ物言いをするのは、なぜよろしくないのでしょうか。

リハーサルで衝突し合う。青春の一ページにはなるかもしれないけど……

リハーサルで、率直な意見を言い合い、時に衝突しながら切磋琢磨して良い演奏になる。音楽って青春だ。

というのは、マンガの世界の話です。

 

例えばこれが、気心知れた友人同士の、長く続いたチームやオーケストラでのことなら、まだ、それでもよいかもしれない。

でも、相手は結局他人であり、向こうにとっても、自分は他人です。

その人にはその人の価値観があります。それまで、その人の人生を使って積み上げて来たものがあります。

それを、よりにもよってリハーサル中に足元から突き崩していくような、そんな物言いは単なる無作法です。無神経とも言います。

「率直な意見を述べる」ことと「思ったことをそのまま言う」ことはぜんぜん違う。

「ここ、もう少し2ndヴァイオリンが前向きに行ってくれたほうがいいかも」

というのと、

「そこ、いつも2ndヴァイオリンがもつれて足引っ張ってるんだよね」

というのでは、相手の印象は天と地ほどの差があります。

率直な意見を述べているのはどちらも同じこと。

でも、赤いセリフは相手のことを尊重していて、青いセリフは思ったことをそのまま言っています。

 

仮に2ndヴァイオリンがその部分を苦手にしていて、ちょっと不安定な部分が垣間見えたとしても、それをわざわざ他のプレイヤーの前で指摘する必要はないのです。

そんなこたあ、本人が一番わかってるのです。次回までにはきっとなんとかするでしょうし、もしなってなかったら「どうやらよっぽど苦手なようだ……」と生暖かい目でスルーしてあげましょう。

だって、その部分以外で、その人はたくさんいい演奏をしてくれているはずで、アナタだってパーフェクトではないはず。ようは、相手を信頼しましょうということですね。

▶「あなたを信じるから、わたしは音楽ができる。

リハーサルの時間がいつでも十分とは限らない。

どんなに話して、意見を交わしても、リハーサルから本番までの間に直ることばかりじゃありません。

リハーサルをスムーズに進めるためには、常に「どれを言わないべきか」を考えるほうがよいです。「言う」よりも「言わない」です。

気になることを全部言っていたらきりがないし、「言いたいことがあるけど今はその時じゃない」と判断することも必要です。

 

また、ちょっと話は違いますが、曲全体やメンバーの雰囲気が馴染んでいないのに、「なんかここが気になる」と自分のこだわりだけで同じところを繰り返したり、逆に、全体ばっかり通したりするのもよろしくない。

時間は有限です。いくらでも合わせに時間を使っていいとか、いくらでも練習していいとかいうのはよっぽどのこと。

我々音楽家は、限られた時間の中で少しでもよい音楽を作っていかなくちゃいけません。

▶スムーズなリハーサルの進め方を勉強するためには、室内楽がもってこいだと思います。「どんな音楽家も、早いうちから室内楽を学ぶべきだと思う7つの理由

いくら言っても、通じないことは通じない。

そして結局、いくら言っても、直らないことは直りません。

「話が通じない」と思ったら大抵そのまんまです。そういうときは、向こうもあなたのことを「話が通じない」と思っています。

なので、それはそれで、もうお互い運が悪かったということ。

お互いをむやみに傷つけたりせず、静かに仕事を終えて、別れましょう。

「残念だけど、あの人とは合わなかったな」

それだけのことです。「合わない」と思ったら、何も言わずにフェードアウトです。

まとめ:意見を言うことも大事だけど、お互いを尊重することを忘れずに。

もし、アナタが今「どーしてこの人はいっつもこうなのかしらあああ言ってやりたい」と腹を立てているとしても、それをそのまま言うことは百害あって一利なしです。

例えばそれが、リハーサルや演奏の支障になるような──他のプレイヤーも、「このまま一週間こんなリハーサル無理!」というような問題であれば、率直な意見を申し入れることも必要です。

ただし、何度も言うように、アナタの思っていることをそのまま言ってはいけません。

互いに音楽家としての意地があり、プライドがある以上、決して敬意を忘れずに。

アナタの言葉は、そのまま、自分に帰ってきます。

 

それでは、また。

 

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