10/19(金)室内楽演奏会「Endor」開催!
クラシック音楽

どんな音楽家も、早いうちから室内楽を学ぶべきだと思う7つの理由

こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

 

「室内楽はいくつから始めても、早すぎるということはない」

つくづくそう思う今日この頃です。

ということで今日は、室内楽で学べる7つのことを書いていきます。

理由①周りの音を聴いてアンサンブルする感覚を身につけられるから

まずこれです。要はアンサンブルの仕方を知ることができます。

こればかりは、複数の人が集まって、実践してみないことにはわかりません。家でひとり練習していても絶対に身につかないことです。

ピアノ伴奏と一緒に協奏曲を演奏していて、ピアノの音が「聞こえて」いても「聴く」ことができていない、というのはよくあります。

▶「聞く」ことと「聴く」ことの違いについてはコチラ。「『聴く』ことと『聞こえる』ことってぜんぜん違う!周りの音を『聴く』ために心がけたいこと。

 

今の世の中、コンチェルトや無伴奏作品を見事に弾きこなす中学・高校生はたくさんいます。

わたしも弾きこなしていたかはともかく、中学・高校生の頃にはソロの作品ばかり勉強していたし、それが当たり前だと思っていました。

でも、もしその時期、ソロの演奏をするのと同じくらい、アンサンブルの感覚をつかんでいたら、もっともっと音楽が楽しくなるんじゃないかしら、と老婆心。

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理由②スムーズなリハーサル・練習のやり方を考えるから

オーケストラもレッスンも、基本的に進行は人任せ。

でも、室内楽は自分たちでリハーサルを進めなくてはいけません。

[list class=”li-check”]

  • きょうはどの楽章からやるのか?
  • それとも通してみるのか?
  • 音程はどうやって合わせるのか?

[/list]

現在進行形でメンバーと合わせをしながら、先生や先輩ではなく、自分たちで進行していく。

こういう経験って、将来、音楽で仕事をしていく上で絶対に役に立ちます。

理由③自分から意見を発信する・相手の意見を受け止める術を身につけられるから

そして、人の意見ばかり聞いているのでは楽しくもないし、リハーサルも弾みません。

だれかひとり、ずーっと意見を言わずに黙りこくっている人がいると、それだけでも周囲の人は逆に気を使ってしまいます。

逆に、自分の意見を言うときも、言葉の選び方ひとつでメンバーに受け入れてもらえるか、それとも否定的に取られてしまうか変わってきます。

自分では全然傷つけるつもりはなかったのに、相手の自尊心を傷つけてしまう──残念ながら、室内楽やオーケストラではそう珍しい話じゃありません。

 

どんな言葉を、どう選んで、どう使えば、自分の意図が相手に的確に伝わるか。

これって、人と音楽をやるとき、とっても重要になります。

こういう気配りができる人の周りには、自然と仲間が集まり、室内楽はもちろん、仕事も頼まれやすくなります。いいことづくめです。

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理由④連絡の取り方を覚えるから

スマホで写真ばっか撮ってるんじゃないわよ!

昨今はラインが主流なやり取りかと思われますが、意外と難しいんですよね、アレ。

例えば、スケジュール調整。

「何日が予定いいですか?」

と漠然と聞いても答えにくい。なのでスケジュール調整機能を使う。

で、返事がこない人も中にはいたりする。

そういった人に多少鬱陶しいと思われようが催促し、うまく機嫌を損なわないように立ち回ったり……

誰か一人だけがずーっと喋ってるなんてことにならないように、時には個人宛のラインも使ったり……

なまじ顔を見合わせない分、けっこう気を使います。

 

室内楽だと否応なく向き合う局面、それが連絡の取り合いです。

(ちなみに、近頃はGoogleハングアウトだとか、Skypeだとか、気軽に複数人でテレビ電話ができます。

個人的には、これらの手段が音楽関係者の間に浸透したらもっと楽チンになるのに……と思います。ぜひお試しあれ)

 

問いかけにはできるだけ早いお返事を。

そして、もしうっかり遅れたり忘れていたりしたら、誠意を見せましょう。ああ、耳が痛い……

理由⑤自分の専攻ではない楽器について知ることができるから

ヴァイオリンのボウイングとチェロのボウイングはもちろん違うし、

管楽器のフレーズの切れ目は息の切れ目ですが、弦楽器のフレーズの切れ目はボウイングに現れます。

また、ピアノ三重奏などの場合、ピアニスト以外の楽器奏者こそピアノの大変さを思い知るべきです。

▶室内楽でのピアノがどんなに大変か、というお話はコチラ。「初めての室内楽にオススメ!ピアノとヴァイオリンのデュオ作品をご紹介

 

「ここがうまく合わないけど、なんでだろう?チェロの人、ポジションチェンジが大変そうだけどそのせいかな?」

「どうしてオーボエの人はいつもここで不安定になるんだろう?こっちで邪魔になるようなことしてないかな?」

自分が専攻する楽器以外の視点を持つことは、オーケストラ内で弾くときはもちろん、オーケストラ・パートをピアノに演奏してもらうときにも役に立ちます。

「ここはピアノみたいな硬さが欲しい」「ヴィオラみたいな太い音が欲しい」など、自分自身の楽器の音色や表現のバリエーションも増えるはず。

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理由⑥スコア(総譜)やピアノ譜に触れることができるから

オーケストラのスコアをいきなり読むのは、なかなか骨が折れます。

が、例えば弦楽四重奏曲ならト音記号〜ヘ音記号まで、最低限の音符記号が並んでいますし、複雑にパート内で分かれることもないのでとっつきやすいはず。

クラリネット五重奏曲なら、移調楽譜の訓練になりますし、ピアノ譜はちょっと見ただけで「こんなに音あるんだ……」と気が遠くなること間違いなし。

ピアノ譜。圧倒的音数を失わない、世界でただひとつの譜面。

室内楽はスコアやピアノ譜と仲良くなるチャンスです。

番外編:仲間や友達との出会いが増えるから

ほんこれ。(ほんとこれ)

 

例えば、室内楽のセミナーに参加してみると、大抵、その場でメンバーを組まされます。

「初めまして」のメンバーで、下手すれば「初めまして」な楽曲を演奏することになります。

最初のうちは辿々しいコミュニケーション。でも、リハーサルを重ねるうちに相手の音が好きになったり、案外話しやすい人だったりするかもしれない。

そして、その室内楽のチームが一旦は解散しても、また後日、これからもご縁が繋がって行くかもしれない。

 

自分の態度ひとつ、音楽ひとつで、人とのつながりは深まっていく。

室内楽も即興演奏も、人と一緒にやると、「音楽はコミュニケーションなんだなあ」としみじみ思います。「わたしが「即興演奏をやっていてよかった」と思う6つの瞬間

まとめ:室内楽で学んだことは、ソロにもオーケストラにも120%役に立つ!

室内楽を始めるのに早すぎるってことは、絶対ありません。

 

わたしは音楽高校に通っていましたが、マトモにチームを組んでマトモに室内楽を学んだのは、大学2年生になってからのこと。

ぶっちゃけ、大変です。

はじめての室内楽って、室内楽になりません。びっくりするほどなりません。

音楽の作り方はもちろん、リハーサルの組み方、意見の食い違い、もう、訳わからんちん。

訳がわからないまま、ただただ焦ってやった挙句、わたしは、その初めてのカルテットを失敗に終えてしまいました。

▶室内楽を組む上で焦りは禁物です。相手を信じて、細く長い付き合いを。「室内楽を長く・上手に続けるために忘れないでいてほしいこと。

 

わたしが先日まで参加していた『洗足学園室内楽フェスティヴァル』や、そのほか室内楽セミナーにだって、中学生や高校生の方々たくさん参加しています。

正直、うらやましい!!と思います。いや、自分で気づけよって話なんですが。

なので、これを読んでいるあなたが一体おいくつかはわかりませんが、室内楽をやったことがない/あんまりやってないのなら、ぜひぜひやるべきです。

室内楽で学んだことは、必ず、ソロにもオーケストラにも、あなたの将来の仕事にも役に立ちます。

 

それでは、また。

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com
室内楽演奏会「Endor」開催

「モーツァルトへの手紙」をテーマに、モーツァルト作曲の室内楽曲、そしてオーボエ四重奏のための完全新作「Endor」(エン・ドル)を初演いたします。

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