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コンサートマスター/ミストレスの仕事をこなすために必要な17のこと

こんにちは。

ヴァイオリン奏者・加藤綾子(@akvnimp)です。

コンサートマスター/ミストレスを務めているあなた。

たとえ短い期間でも、こんな役職を任された日にはストレスで禿げ上がりそうですよね。

というわけできょうは、コンサートマスター/ミストレスをやるときのコツをぽつぽつと思いつくまま、箇条書きにしていきます。

チューニングは落ち着いてやろう

オーボエから、ピアノから、はてはマリンバから。

「A」をもらうときは冷静に響きを聴きましょう。

「やっべ、わかんね」と思ったら正直にもういちどAをもらいましょう。というか、リハーサル開始前にチューナーに合わせとこう。

あいさつはきちんとしよう

どんなに自分に余裕がなくても、まわりのメンバーや指揮者とのあいさつはきちんとしよう。

オーケストラの仲間とのコミュニケーションを大事にしよう

いつもニコニコしている必要はないけれど、なんとなく「話しかけやすい」「コミュニケーションがとりやすい」コンマス/コンミスでいよう。

あなたの雰囲気、態度ひとつでオーケストラは変わる。

指揮者とのコミュニケーションを大事にしよう

もちろん、指揮者とも仲良くしよう。

振り方にしろ譜面にしろ、わからないところ・疑問に思うところがあったら素直に聞こう。

人間、話せばわかるもんです。

▶室内楽だっておんなじです。焦らず、恥ずかしがらず、真正面から相手と向き合いましょう。

室内楽を長く・上手に続けるために忘れないでいてほしいこと。

その合図、ほんとに必要?

ええ、ええ、わかります。

ついつい気合いが入って、いつでもどこでも合図を出したくなっちゃうんですよね。

でも、その合図や動作は、ほんとうに必要ですか?

あなたが思っているほど、みんな不安ではないかもしれない。

なんなら、あなたの不安がまわりに伝染しているだけかもしれない。

 

そんなときは肩の力を抜いて、スポンジになるようなイメージでまわりの音を受け止めて、みんなを信頼しよう。

そしてなにより、音楽の流れをぶった切らないようにしよう。

弾きすぎ・音大きすぎにならないようにしよう

これも、まわりへの信頼の持ちよう。

まわりが弾けていない、音を出せていない、と思ってあなたが張り切るほど、まわりの音が聴こえなくなって、どんどん合わなくなっていきます。

コンサートマスター/ミストレスなんて、弾くことは2割でいいんです。弾いてるフリでいいレベル。

そんなことよりみんなの音をきちんと聴こうね。

でも思い切りは必要

でも、合図出すだけ出しといて自分が出ないとか最悪です。後ろから刺されるレベルです。

決してお見合いしたり、探ったりはしないように。

「不安」「余裕がない」ネガティヴな様子は見せないようにしよう

あなたが不安に思えば思うほど、余裕をなくせばなくすほど、ほかのメンバーはどんどん音を出せなくなっていきます。

いつでも穏やかに、毅然とした態度でいよう。やっぱり「見かけ」は大事なのです。

▶音楽家は演奏だけでなく「見かけ」も大事、という話はコチラ。

音楽家よ、美しくあれ。

ときには周りを「気にしない」ことも必要

周りの視線が気になる。周りが自分をどう思っているのか気になる。

なんなら、自分の悪口を言っているのが耳に入ってきた。

 

しゃーないです。

だって、「いちばん前に座る」ってそういうことだもの。

 

コンマス/コンミスは常に神経を張っていなきゃいけない仕事ですが、ある程度は鈍感になるのも必要です。

みんな、「自分がやっていないこと」だから、「他人がやっていること」だから言えるのです。

あなただって、自分がトップをやっていないときはそうだったでしょ?

どーんと懐広く、鈍感に、都合のいいところだけ受け止めて、そうでないところは受け流しましょう。

いざというときは目線を使おう

「管楽器のみなさーん! 突っ走ってますよー!」

「弦楽器のうしろのかたー! めっちゃ遅れてますよー!」

というときは、目線を使うのもアリです。

逆に、うまくいったときもアイコンタクトしてもいいかも。やりすぎると「なにカッコつけてんだおまえ」と白い目が返ってきますが。

ボウイングはちゃっちゃと決断しよう

リハーサル中、「あ、これ弾きにくいかも……」と思うボウイングがあったら、とっとと代わりを考えましょう。

そして、いいのが思い浮かんだらちゃっちゃと試してもらおう。意外と賛同してもらえるもんです。

ズレそう・わかってなさそう、不安なパートには早めのリクエストを!

合奏していて思うことがあったら、ほかのパートへリクエストすることも必要です。

「間違ってること言ってるんじゃないかな」

「こんなこと言って、エラそうに思われないかな」

とか考えなくてよいのです。コンマスはエライんです。エライから責任が伴うのです。

 

言わない後悔より言った後悔です。

わからないところは「わからない」と素直に言おう

 

わからないところもあるよ だって人間だもの

あやこ

なんでもできるスーパーコンマス/コンミスのひとたちだって、たぶんきっと、はじめからはできなかったはず。

どう出ればいいのかわからない。どう揺らしてるのかわからない。

そういうところは、素直に先輩や先生、指揮者、信頼できるひとに聞こう

案外、単なる記譜ミスということもあります。ほんとにありました。

▶「ごまかそうとするからいけない」と、太宰治先生もおっしゃっています。「出来ない事は、出来ないと言おう。──太宰治の『正義と微笑』に学んだ言葉

ソロパートの前は弾かなくてもいいんだよ

案外忘れがち。

大事なソロパートの前のTUTTIは、無理して弾かなくてもいいんです。

あとのことはみんなに任せて、気持ちよくソロを弾こう。

コンサートマスター/ミストレスだって、休憩はきちんと取ろう

10分間休憩、1時間休憩、そして、リハーサル後。

休むべきときはきちんと休んで、リフレッシュして、また次のリハーサルに控えよう。

疲れてぼーっとした状態では、とてもとても、コンマス/コンミスなんて務まりません。甘いものも持っておこう。

コンサートマスター/ミストレスだって、よく食べて、よく寝よう

よく食べて、よく寝よう。たとえ10分しか休憩がなくても。

リハーサル休憩10分間。そのとき、ひとはなにを食するべきか。

最後に:コンサートマスター/ミストレスは常に余裕を持って、穏やかに。

これがいちばん大事。

音楽、ましてやオーケストラは、つまるところひととの信頼関係です。

指揮者の音楽も、まわりの音楽も、自分の音楽も、ぜんぶ信頼したうえで、受け止めながら放流するのがコンマス/コンミスの役目ではないでしょうか。

あくまであなたが行っているのはオーケストラという大きな「音楽」の一部であり、「コンサートマスター」というお仕事だけではないのです。いや実際ギャラは高いかもしれないけれども。

 

あまり深刻になりすぎず、くれぐれも「自分だけ」頑張りすぎないように。

信頼が信頼を呼び、音楽を作り出すのです。

▶自分ではない、赤の他人を信じて身をゆだねる。ましてやそれが音楽をやる上でのことなら、気持ちいいですよ。「あなたを信じるから、わたしは音楽ができる。

 

それでは、また。

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