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JOUR: 8|自主待機最終日、シャバの空気まであと10時間。

思い出した。小学生の頃、たしか低学年時から、延々毎年、「日記」を書いて提出するよう義務づけられていたのだけれど、私は本当に、その「日記を書く」という行為が、反吐が出るほど嫌いだった。忌み嫌っていた。最低でも週一で出せ──などという指示はガン無視で、しかもご丁寧に教室の壁にはいつも、誰が何回日記を出したかというチェックリストが並んでいて、おかげさまで加藤綾子はなんど先生に言われても日記だけは出したがらない不良児童であることが一目瞭然だった。出せ、出せ、と言われれば言われるほど、最後には親にまで叱責されたのに、私は、頑なにあの日記を出そうとしなかった。実を言うと、いまでもその理由はよくわからない。

とまあそんなことを言い訳にするのではなく、ここ数日はあまりにも変化に欠け、練習勉学の気力も落ち、昨日、記念すべきconfinement1週間目などは、おそろしいことに文字通り一日中寝ていた。なんにも、する気になれなかった。夜8時のあの拍手喝采が、うっとうしくてたまらなかった。La libreもLe soirもRTBFも、学校の先生たちから送られる自宅学習についての指示も、呪文にしか見えなかった。天気はずっと良かったと思う。

 

一転、きょうはわりあい活力に満ち、いろいろやった。和風ダシのパスタも作った。部屋の掃除もした。もちろん練習もして、フランス語のメディアも追っかけた。そしてなにより、きょうは、バルトークの誕生日だった。

あとは一晩ぐっすり寝て、そうしたら、──明日はいよいよ、自主待機が明けるのだ。幸い、友人知人に必要なものを買ってきてもらうなどしていたので、そんなに備蓄に不安はないのだけど、2週間ぶりのシャバの空気が楽しみで、ほぼ丸1ヶ月ぶりのスーパーに行くのが、少し怖い。話を聞く限り、アジア系の友人たちは不快な思いなどしていないようだがわからない。そもそも、外出禁止令中のナミュールがどんな様子か、さっぱりわかっていない。本当に「社会的距離」をみな保っているのだろうか。

一晩、ぐっすり眠れることを祈る。

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2つのヴァイオリンによる音の宇宙

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