10/19(金)室内楽演奏会「Endor」開催!
音楽について悩むこと

室内楽を長く・上手に続けるために忘れないでいてほしいこと。

こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

 

室内楽って、楽しいけどなかなか悩みが尽きないもの。

「なんとなくいつも演奏が噛み合わない」

「悪いひとじゃないのに、なぜかコミュニケーションがうまくいかない」

などなど。

 

とくに音大生は試験もあるし、チーム内にちょっとでも不安要素があると、かなり焦ります。

わたしも大学時代、室内楽についてはほんとうに、何べんも何べんも失敗してきました。

 

そこで、「これだけは忘れちゃいけない」と思うことがあります。それは、

『室内楽って、1年やそこらでできるもんじゃない』

ということです。

「1年」が室内楽チームのターニングポイント

たとえば音大生だと、4月頃に組み合わせを決めて、年末~年明け頃の試験に向けて、準備していくことになります。

その室内楽チームが揃って活動できるのは、実質、半年に満たないくらいです。

 

そして、1年目の試験を終えて、

「また来年も組もうね」

という話になることはほとんどありません。

メンバーのうちの誰かが卒業したり、来年は違う組み合わせを試してみたくなったり、そもそも、試験の結果がよくなかったり……いろんな理由で、室内楽のチームは解散してしまいます。

 

だから、あるひとつのチームが何年も続くことって、ほんとうに貴重なんです。

1年まるっと続いたらかなりイイ調子。

2年目以降も同じメンバーで演奏する機会に恵まれることになったら、それはもう幸運中の幸運です。

スポンサーリンク

「上手なアンサンブル」から「室内楽」になるまでの道のりは長い

じゃ、その半年ほどで、複数人の音大生から成るチームが、ほんとうの「トリオ」「カルテット」――つまり、「室内楽」になるのかというと、失礼ながらとてもとてもそんなことはありません。

 

熟練のプレイヤー同士が集まって組んだなら話はべつですが、ぺーぺーの学生同士が半年やそこらいっしょに組んだからって、立派な「室内楽」になることはめったにありません。

よく合わせてある」「息が合っている」とか、そんなところが関の山。

「上手な学生同士が、上手なアンサンブルをしている」演奏ではなく、

「室内楽」というひとつの生き物の演奏になるためには、とっても時間がかかるものなのです。

 

なので、いま、

「なーんかうまくいかない」

「このメンバー、失敗だったかも……」

と悩んでいるあなた。

結論を出すのはまだ早い。

 

あなたが人間なら相手も人間。あなたが音楽家なら相手も音楽家。

考えが違う生き物同士がすりよって、ひとつの「室内楽」になるためには、じっくり時間をかけていくしかありません。

室内楽で焦りは禁物!

ともかく、焦りは禁物です。

気にくわないことがあったり、苛立ちが募っても、感情的になって相手にぶつけるようなマネだけはしないように。

上手くいかないときは、あなた自身にも非があるかもしれません。

 

どうしても納得のいかないことがあったら、きちんと時間を取って、正面から話し合いましょう。

つまらないすれ違いをため込んで、ある日突然爆発させてしまうよりずっといい。

話し合いもリハーサル・打ち合わせの時間のうちです。

 

相手だって人間で、音楽家なのだから、あなたが誠意と敬意をもって話せばわかってくれるはず。

お互い、同じ鍋でもつつきながら、腹の中身をきちんと並べて見せ合いましょう。

スポンサーリンク

プライベートなことと室内楽のことはハッキリ分けよう!

でも、プライベートとグループとしての活動はすっぱりと分けましょう。

 

たとえば後輩と先輩。恋人同士。兄弟関係。

そうでなくとも、なんとなく「仲のいいひと同士」「そうでもないひと同士」というのはあるもの。

そういう、音楽とかかわりのない関係性がリハーサル中にがっつり見えてしまうと、ぶっちゃけ萎えます。

 

とあるプロの室内楽チームは、公演・リハーサル以外の時間ーー移動や食事、ホテルの寝泊まりなどーーでは、メンバーそれぞれが違う航空便を取ったり、違うお店で食事したり、プライベート面でいっさい関わらないよう徹底しているそうです。

 

実際の演奏と、実際の人間関係は別物です。

まとめ:室内楽の仲間は「一生のパートナー」になるかもしれない。

というわけで、【『室内楽』を長く・上手に続けるために忘れないでほしいこと。】なのでした。

 

もし、ひとつの本番や区切りを終えて、それでもまた「次もやろうね!」とスムーズに話が進むような仲間ができたら、それは、とても幸運なことです。

大げさでなく、そのひとたちはあなたにとって「一生のパートナー」となります。

どうか、大事に大事に、付き合ってください。

 

せっかく、音楽をやる者同士で組んだ室内楽なのだから、焦らずじっくり、楽しみましょうね。

それでは、また。

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。ヴァイオリン演奏・ライティングなど、お仕事のご連絡はこちらにお願いいたします。ayakokatovn@icloud.com
室内楽演奏会「Endor」開催

「モーツァルトへの手紙」をテーマに、モーツァルト作曲の室内楽曲、そしてオーボエ四重奏のための完全新作「Endor」(エン・ドル)を初演いたします。

ご予約・お問い合わせはこちら!