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インプロ嫌いのあなたに贈る、おすすめ即興演奏・まとめ

「即興演奏ってなんでもありの叫んだりノイズとかうるさいやつでしょ」と言われ続けて云々何年、ここらで一つ綺麗な即興演奏の動画やら録音やらまとめてみます。

【即興演奏】=「現代音楽」「前衛音楽」「ノイズミュージック」「実験音楽」.

..ではないんですよ!

1.キース・ジャレット『ケルン・コンサート』

まずは有名どころ。ジャズもできればクラシックもできちゃう万能大型ピアニスト、キース・ジャレット。

「即興演奏って現代音楽でしょ?」

「即興演奏ってうるさいだけの演奏でしょ?」

というかたは、ともかく彼のケルン・コンサートの録音を聴いてみてほしい。これを聴いたら、「なんかガタガタうるせえ」という即興演奏への先入観が塗り替えられるはず。ジャズもできればクラシックもできちゃう彼だからこそ、ただの即興でこんな音楽が生まれるという。しかも長い。交響曲よりも長い。

 

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2.石川潤『5つの即興演奏』

たぶん、即興演奏としてはもっともポピュラーでとっつきやすい手法であろう、お題演奏。あまりやりすぎると大喜利になりかけるので難しいですが、こうして演奏を聴いてみるとなかなか面白いです。私もいっときお題動画とか上げてたわ……

3.DAISOUGENS『nitrogenium』

それこそ、「ノイズ」「電子音響」バリバリ……なのにその聴き心地・耳触りのよさよ。夜、就寝時にヘッドフォンで音量を抑えて聴いていると気持ちよく眠れます。でも即興演奏なんだぜ?

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4.洗足学園音楽大学『Silver Mountain~”earth” 地球上の即興音楽家』

こちらは、某即興演奏講座の講師を務めるサクソフォニスト・平野公崇氏と、同大学教授・山田武彦氏、そして邦楽、さらには海の向こうの学生たちの、てんこもり共演。

コンサートの模様をまるっと収めた動画なので死ぬほど長いですが、最初、山田武彦氏のピアノ・ソロを聴くだけでも驚くはず。全然うるさくないでしょう。

5.照内央晴&松本ちはや『哀しみさえも星となりて』

こちらの動画で共演させていただいているピアニスト・照内央晴さん。ぶっちゃけ動画だとお互いにギャンギャンやっているので苦手な人はスルーしてね。

 

が、その照内さんが打楽器奏者・松本ちはやさんと共演し、録音なさっているこちらの録音は、神秘的な表情を見せてくれます。

同じ演奏者でもガラッと表情が変わる。それが即興演奏の魅力でもあります。

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おまけ『無伴奏ヴァイオリンによる即興演奏』

ちなみに、私もさっきみたいにギャンギャンやるときもあれば、全然違うときもあります。ご査収ください。

 

これらは、どれが「良い」「悪い」の話ではなく、「どれも即興演奏なんだ」ということをどうか、どうかお分かりいただきたい……

どんな音楽にだってなりうる、それが即興演奏です。

「『即興演奏』ってなに?」

とよく聞かれます。「即興演奏やります」というと、100%聞かれます。

そこで、いまいちど個人的に「即興演奏」を定義するとしたら…

  • どんなかたち・様式にも、
  • どんな音楽にも、
  • 必要次第で変化できる、
  • 自由な即興演奏

といったところでしょうか。

 

即興演奏は、たしかに何でもアリで、だからこそみんなユニークな発想で演奏して、普段使えないような奏法・音まで使います。

が、それだけではありません。ノイズを使えば即興演奏、調性の音を綺麗に取れたから即興演奏、でもない。即興演奏はあくまで即興演奏という手段なのであって、結果、生まれる音楽はその時々、そのひとによりけり。まさに十人十色、千差万別なんです。

 

少しずつでいいから即興演奏のイメージが変わっていってほしい。即興演奏がもっと広く認知されていってほしい──そう願っている毎日です。

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加藤 綾子
ヴァイオリニスト。 biography