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毎日の基礎練習におすすめ。『ヴァイオリン Basics: いつでも学べる基本練習300』

きれいなボウイング、正しい楽器の構え方、ヴァイオリン奏法の基礎がゲシュタルト崩壊しそうな人向け。『ヴァイオリン Basics: いつでも学べる基本練習300』(サイモン・フィッシャー著、木村恭子・勅使河原真美訳)

おすすめ理由その① ヴァイオリン奏法の基礎が詰まってる

『Basics』とあるように、ともかくヴァイオリン奏法の基礎が詰まってます。

エクササイズは全部で300。そのうち、パートA〜Cまでが右手・ボウイング、D〜Gが左手・音程に関わるもので、種類も豊富。右手のエクササイズだけでも相当なボリュームになるので、よりどりみどり。

 

が、全てを順繰りに行う必要はなく、自分が苦手に思うところ・疑問に思うところから選んで取り組めばいいようになっています。教則本というより、百科事典のような感じ。

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おすすめ理由その② 譜例や写真が豊富でわかりやすい!

譜例も写真もたくさんあるので、「これ、どうやればいいの?」ということはあまりないはず。文章もわかりやすく読みやすい。

例えば右手のエクササイズ、よくある「指先だけで弓を動かす」とか、「人差し指と小指のバランス」とかを、いつでも解説文と写真で確認できるので助かります。

おすすめ理由その③ 初心者〜上級者、小柄な人も大柄な人もこれ一冊でだいたいOK

また、エクササイズによっては腕の長い人/腕の短い人など、演奏者の体格の違いを考えてくれているものもあります。身長149cm、手も小さけりゃ腕も短いどチビ野郎の私には、これがかなり助かる。

いわゆる教本って、パッと見「どんな演奏者を想定しているのか」がわかりにくいものが多い。なにせ欧米人のおっさんが書いてる本がほとんど、日本人の我々には実はぜんぜん当てはまらない基礎練習だったりする。

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中・上級者の基礎固めにオススメな教本

弓の持ち方・楽器の向きから、わかりやすい言葉で教えてくれるので、独学で基礎を学びたい初心者の方は、これ一冊あるとだいぶ違うと思います。

ただ、初心者の方がこれ一冊だけで楽器を始めるには、ハードルがちと高いです。

相当わかりやすい言葉と図で解説してくれていますが、まったくヴァイオリン初めての状態だと「????」なところも多いと思われます。ヴァイオリン習いたてのうちは、レッスンを受けながら、自宅の練習での補強に『ヴァイオリン Basics: いつでも学べる基本練習300』(……長いね)を使うのがベストかと。

 

反面、中〜上級者・音楽家の方にはじゅうぶん理解できる内容です。

普段何気なく行っている動作の確認や、「なんかこのテクニックがうまくいかないぞ」というとき、ささっと調べられますし、気に入ったエクササイズを基礎練習のメニューに加えても良さげ。

どのエクササイズも、一日10分足らずで始められるものばかり。継続して行うも、気になったところだけ単発で行うもよし。

ともかく、ヴァイオリン奏法の基礎への汎用性と、文章・図によるわかりやすさ、見つけやすさが秀逸。「今日はなんとなくセヴィシックのこれやっとくか……」と練習するより、この本でちゃっちゃと見つけて練習した方が、早いし安心かも。

 

というわけで、サイモン・フィッシャー著『ヴァイオリン Basics: いつでも学べる基本練習300』なのでした。

そのほか、オススメなヴァイオリン教本はこちらにもまとめてあるので、合わせてどうぞ。

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加藤 綾子
ヴァイオリニスト。 biography