クラシック音楽

どんなに難しい曲でも通用する、暗譜のたった1つのコツ

こんにちは。

加藤綾子(@akvnimp)です。

 

バッハ、バルトーク、そのほかアレコレ、暗譜に関する悩みは尽きません。

「楽譜を見なくても書けるようにする」

「楽器を手にしないで演奏できるようになる」

様々な暗譜の方法・コツがありますが、わたしが「どうにもこの曲は頭に入ってこない!」というとき、いつもやることがあります。

 

それは、「声に出して歌う」ことです。

暗譜は音を覚えるのではなく、音楽の流れを覚えるということ。

まず、暗譜が苦手だという方が陥りがちなのが、「音」を覚えようとしてしまうこと。

音の並びだけを覚えるのは大変です。だってそんなの、歴史のテストを一夜漬けで丸暗記することと同じです。

 

曲というものには、まず作曲の背景があり、構造があり、旋律があり、リズムがあり、和声があり、最後に楽器の特性があり、そうして一つの「音楽の流れ」になります。

これら全ての「音楽の流れ」をひっくるめて、わたしは暗譜するべきだと思います。

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声に出して歌うことで、音楽の流れを暗譜しよう。

と、ごちゃごちゃ書きましたが、要するに「音楽の流れ」を覚えるのにもってこいなのが、この「歌う」という行為なのです。

なぜかというと、歌はとってもシンプル。

  • 声と頭の中にだけ集中できる
  • いつでもどこでもできる
  • あとはアナタの音楽性

ごちゃごちゃした「ここ指が回らない」「弓がきれいに動かない!」などという悩みはぽいっ。

「あかん、この曲、全然頭に入ってこない……」というときほど、楽器を置いて、声を出して歌いましょう。

その時、ただ音を追っかけて歌うのではなく、頭の中できちんと、
[list class=”li-check”]

  • 和声
  • フレーズ感
  • リズム
  • 音程
  • そのほか、自分で考えた音楽の流れ

[/list]
こういった音楽の要素を考えながら歌うこと。

音程は頭の中で追っかけられていればオンチでもいいですし、人に聴かせられるほど上手に歌う必要なんてありません。

もちろん、音名を間違ってちゃ元も子ないですよ。できるだけ異名同音もやめましょう。あとで暗譜した時に混乱します。

 

そうしてまずは、楽譜を見ないで歌えるようになりましょう。

朝昼夜、寝起きの時もトイレの時も、楽譜を見ずに歌う習慣をつけること。そうすれば、絶対、その音楽はアナタの身体と心に浸透するはずです。

身体の動きで暗譜してしまうと危険!

「歌うなんて、そんなことしてる場合じゃないよ!さらって練習しなきゃ覚えられないよ!!」というアナタ。

確かに、練習すれば覚えるでしょう。でも、闇雲に楽譜から目を離して練習しまくり、身体の動きで覚えてしまうと、あとあとおっかないことになります。

すなわち、

本番で突然ド忘れしちゃう問題

です。

スッパァアアアアーンッと逝ってしまうのですコレが。

本番って緊張します。緊張すると、身体も当然こわばります。

すると、いつも覚えている動きができなくなってしまいます。

そして、いつもと違う動きをしたその瞬間、脳みそがエラーを出すんですね。

「えっ、これいつもと違う動きですよ!メイデイですよメイデーッ!!」と。

 

こうなるとブツッ、と頭も体も集中力もキレてしまって、いつも気にしていないところで変な音を弾いてしまったり、わけわかんなくなってループしちゃったりするのです。

▶本番前の緊張の対処法はコチラ。「本番前の緊張感と上手に付き合うための7つのアドバイス

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頭の中で歌いながら演奏できれば怖くない!

音楽とは、先ほど書いた通り、

[box class=”box8″]作曲の背景があり、構造やら和声やら旋律やら色々あり、最後に楽器の特性がある[/box]

ものです。

身体の動きは、まず、「音楽の流れ」を頭と心に叩き込んでからついてくるものです。

 

先ほどのような本番中での事故は、どんなにさらっていても、どんなに曲を理解していても起こり得ます。

でも、その時、頭の中で歌いながら演奏できていれば、すぐ立て直すことができます。

音の並びでもなく身体の動きでもない、きちんとした「音楽の流れ」がわかっているからこそ復活できるわけです。

 

そのためには、まず、曲を声に出して歌うこと。

ご飯作りながら、散歩しながら、お風呂入りながら、いつでもどこでも、曲を歌えること。

バッハのフーガみたいなやつは、楽譜を見ながらでも各声部を歌えるようになると、グッと音楽の流れがわかるはず。私もよくやります)

 

シューマン先生だって言ってます。

自分の手がけている曲は、ただ指でひけるばかりでなく、ピアノがなくても口でいえるようでなければいけない。想像力を大いに強化して、曲の旋律ばかりでなく、それについている和声も、しっかり覚えこめるようにならなければいけない。

──ロベルト・シューマン『音楽と音楽家』(吉田秀和訳)

▶オススメ記事「ロベルト・シューマン著『音楽と音楽家』がグサグサ来るので猛烈にオススメしたい。

 

余談ですが、わたしは小さい頃から歌うのが好きすぎて、中学生くらいまでバスの中だろうが電車の中だろうが構わず歌い続け、セリフ付きのアニソンとかゲームBGMとか、細かくてしょーもない部分までバッチリ覚えていました。

今思うとマジモンのアイタタタタタタ案件ですが、それくらい、声に出して歌うのは効き目がある──ということで、どうかおひとつ。

 

それでは、また。っれっれっれっ、れーどしどっらっしっそっ、

ABOUT ME
加藤 綾子
フリーランス音楽家という名のフリーター。 後ろ向きだっていいじゃない 人間だもの あやこ という意識の低さで生きている。